緊縮政策という打ち出の小槌を振っても、毒しか出ない

財政再建成長頼み行き詰まり明らか7/21河北新報社

新聞各社は、どこの社説を覗いても、緊縮政策による財政再建路線一本槍で、まったく代り映えしない。

まるで、マスコミ全社が緊縮政策カルテルでも結んでいるかの如く横並びの論調で飽き飽きする。

上記の河北新報の社説も、歳出抑制、増税を軸とした歳入増、財政規律厳格化といった厳しい語句を並べ立て、国債増発が将来世代へのツケ回しに直結するかのような悪質な法螺話を吹聴している。

彼らは、財政を立て直すのに打ち出の小づちはないことを肝に銘ずるべきだなどと偉そうに宣うが、いつものことながら、新聞社説とやらは呆れるほど程度が低い。

新聞各社の社説は、バブル崩壊以降のデフレ不況期に、一貫して歳出抑制&増税こそが財政再建の王道だとの主張を繰り返してきたが、その間になされた歳出削減や消費増税は、消費に冷や水を浴びせて経済成長の重い足枷となり、財政再建どころか悉くそれを妨害してきたではないか。

緊縮脳のバカ者が、緊縮政策社会保障削減増税財政再建の打ち出の小づちだと勘違いしてむやみに降り続けた結果、日本経済は成長の起爆剤を失い、企業も家計もカネの使い方すら忘れかけている。

最近も、来年度の各省庁の概算要求額が4年連続で100兆円超えになったことを受けて、バラマキを許すな、財政再建はどうした、財源は何処にあるのか、公務員と政治家の給料を減らせと厳しい批判の大合唱が起きているが、少なくとも当初予算ベースでは、1997年以降極めて抑制的な財政運営が続いている。

国債費を除く政策経費ベースではほとんど増えておらず、2015年度予算(当初ベース)の政策経費なんて、ピーク時の2011年以降右肩下がりで減っており、17年も前の1998年と同程度でしかない。

参照先

国家予算というものは右肩上がりで増え続けるのが当たり前で、日本みたいに緊縮ごっこが大好きな頭のおかしい国を除けば、世界中の国が歳出を増やし続けている。

残念ながら我が国には、緊縮政策こそ財政再建の切り札であり、打ち出の小づちだ、と妄信する狂信者が政官報財のみならず、市井の至る所にウヨウヨ棲息している。

そのせいで、歳出は増え続けるものだというグローバルスタンダードを踏み外し、歳出を起点とする民需隆盛により経済成長を続ける世界の潮流から完全に取り残され、惨めな世界の孤児になり果ててしまった。

緊縮バカを代表するマスコミの連中には、緊縮政策は財政再建の打ち出の小づちではないことを肝に命じろと強く言っておく。

そもそも、筆者は、財政再建なんてまったく興味がないし、必要性も感じていない。

経済成長と適切な富の配分がなされ、国内の需要力と供給力が高次元でバランスしさえすれば、国家財政(政府のB/S)の良し悪しなど取るに足らぬ些事に過ぎない。

財政再建を焦るあまり、民間経済主体(企業や家計)から過度に税を徴収し、歳出抑制により実体経済への資金注入を怠れば、民間経済主体の投資消費意欲はネガティブにしかならず、国内投資が敬遠され海外への富の流出を招くだけだ。

その結果、経済活動は停滞し、財政再建は年遠のくばかりとなろう。

財政再建は経済成長の実現が絶対不可欠の条件であること、経済成長とは、消費と投資、つまりカネを使うという行為の間断なき拡大抜きには成し得ないことを、緊縮バカどもは肝に銘じるべきだろう。