医者より本能に従えば、健康になる。病気が治る。56

世の中の人は断食を求めている。

人類の300万年の歴史は、ある面空腹の歴史でもある。干ばつ洪水地震山火事冷害火山爆発等の天変地異により、食物が手に入らないことも多く、その歴史の99の期間を空腹で過ごしてきた。満腹飽食の恩恵に浴することができるようになったのは、ほんのこの50年〜60年のことである。

その証拠に空腹で血糖が下がった時低血糖手足の震え、動悸、イライラ、失神などの症状が発現に、血糖を上げるホルモンは、アドレナミン、ノンアドレナリン、グルカゴン、サイロキシン、成長ホルモンなど、10種類くらいが体内に備わっている。

しかし食べ過ぎて、血糖が上昇高血糖続くと糖尿病した時に、血糖を下げるホルモンはインスリン一つしかない。

つまり、人体は空腹の時には健康を保つ術を熟知しているが、満腹に対してはどう対処してよいか分からず、、高血糖高脂血症動脈硬化脳梗塞心筋梗塞痛風、ガン、肝臓病の生活習慣病食べ過ぎ病で苦しんでいるわけだ。

よって空腹の時間をつくる一日一〜二食と、本来の状態健康になれるのである。

世の中の人は断食を求めている。

蛇足であるが、私は伊豆高原に人参リンゴジュースを朝昼夕、3杯飲むだけで数日ないし1週間を過ごしていただくという断食保養所を創設してからもう31年になる。

この間、約3万人の方がジュース断食にお見えになり、その後リピーターになる方がほとんどだ。元首相3人を含む大臣の御経験者20人以上、国会議員50人以上、有名俳優女優スポーツ選手大学教授会社社長弁護士から主婦学生まで、多士済の人が来てくださった。最近は、お医者さんの来所も多い。

つまり現代文明人の本能が飽食の害を感知し、断食を求めている証左である。

2015年5月に、北海道の山林の中で、行方不明になった田野岡大和君も、1週間水だけしか飲まなかったのに、元気に保護されたという事実も、人類が空腹に慣れていることの証左である。

翁アフリカ大陸の飢餓状態が時テレビの映像で流される。本当に可哀想に思える。しかし、同時に人類は過去の歴史の中で、これと同じような状況の中で、何とか命を繋いできたことに思い当たる。

翁の亡父の実家は、地主であったが、屋敷内に大きな稗蔵というものがあった。翁が居た時には、もう稗蔵の中には何もなかったが、先祖の開墾の歴史を見ると、毎年のように冷夏が襲い、米の収穫が得られず、村民たちは飢えに苦しんだ様子が記されている。その時地主であった翁の先祖は、買い溜めておいた稗蔵を解放し、村民が稗粥をすすって飢えを凌いだ様子が描かれている。

たまたま、亡父の実家は、海岸に近かったので、村民は蛤や魚をとって、栄養補給したことも記されいるが、海岸からほど遠い日本全国で見れば、圧倒的に飢えに苦しんだ人が多かったに違いない。

そういう先祖の遺伝子を引継いでいるので、私達の身体は、飢えには強く、飽食には弱いようにできているのはうなずける。

現在、糖尿病とまではいかなくても、血糖値が高めの人が数千万人糖尿病予備軍いるという。

そこで、同じことを繰り返し述べるが、もう翁のような超高齢者になれば、食べたいものを適量食べ、食欲が無ければ食べないでいればよいと思っている。

野菜をとっていますか。などと聞かれることが多いが、最近は内心大きなお世話だと思ってしまう。ここまで生きたのだから、どうでもいいだろうという思いである。

毎週竹馬の友君から電話が入る。現在体重は55で、今の僕にはこれが一番よい体重値だという。若い時は70キロ以上あったろう

聞いてみると、外食時にも、一人前の半分位しか食べられないという。その点翁は、外食すれば殆ど完食している。翁とは、全然違う状態のようだと思う。

例によって翁は老人は食べたいものを食べ、食欲がなければ食べなくていいんだよと言う。彼はこの言葉が好きなようで、そうだよなと納得の返事を毎回言う。

緑内障で、殆ど見えない失明ではないと言うらしいので、生きているのも辛いことが多いであろうと慰めの言葉を伝えると、君は、老いて全ての病を背負い込んだが、認知症だけは免れている。と笑う。

励ますことも慰めることもできず、時事問題などで、話をそらすがこの話も老人には血圧があがる内容が多く、お互いに毒だからこの話はやめようということになる。翁にとっただ一人残った、語り合える翁にとって残された大切な友君となった。